こんにちわ!
エニタイムフィットネス東銀座・巣鴨・芝浦、オレンジジム六本木、出張など、東京都内で活動する女性パーソナルトレーナー羽鳥 茉利絵です。
JBBFビキニフィットネス、フィットモデルのポージングレッスンも承っております。
今年2020年から、JBBF(日本ボディビル・フィットネス連盟)の大会カテゴリにフィットモデルカテゴリができるにあたり、IFBB(国際ボディビル・フィットネス連盟)でのルールはどのようなものか見てみます。
JBBFではどのようなルールとなるのか今のところわかりませんが、通常IFBBルールをもとに作られていくので、現状のIFBBルールは今後の参考になるかと思います。
フォットモデルカテゴリは筋肉量を強く要求されるカテゴリではなく、一般的に受ける体型と思われるため、最近トレーニングに興味を持った方や、初めてフィットネスコンテストを目指す女性が入り込みやすい部門と思われます。
そこでさらにコンテスト人口が増えて行くことと思いますが、
フィットネスコンテストはどちらかというとマイナーな業界のため、あまり情報が豊富とは言えないので、私に分かることは記事にしていきたいと思います。
それでは、特に重要そうなところを抜粋してざっくり日本語訳してみます。
下線つきの文は訳語です。
衣装などについて前回記事でも書きましたのでこちらもご覧ください。
原文:
IFBB RULES
SECTION 13: WOMEN’S FIT- MODEL DIVISION 2019 EDITION
現在のところ2019版が掲載されていて、そのうちに2020版が掲載されるかもしれません。
Article 4 – Rounds
4.1 Rounds:
Women’s Fit-Model competition will consist of the following four rounds:
1. Prejudging – Elimination Round (Quarter Turns, swimsuit)
2. Prejudging – Round 1 (Quarter Turns, Comparisons, swimsuit)
3. Finals – Round 2 (I-walking, Quarter Turns, swimsuit)
4. Finals – Round 3 (T-walking, quarter turns, evening gown)
世界大会だとこのような審査の流れになるようです。
1.プレジャッジ ー エリミネーションラウンド(日本の大会のピックアップ審査と同じ内容。クオーターターン、水着)
2.プレジャッジ ー ラウンド1(クオーターターン、比較審査、水着)
3.ファイナル ー ラウンド2(Iウォーク、クオーターターン、水着)
4.ファイナル ー ラウンド3(Tウォーク、クオーターターン、イブニングガウン=ドレス)
流れ的には先に水着審査、その後決勝でドレス審査です。
クオーターターンの内容は、ビキニフィットネスのクオーターターンと同じものとのことです。
6.3 Competitors will not wear glasses, watches, wigs or artificial aids to the figure, except breast implants. Implants or fluid injections causing the change of the natural shape of any other parts or muscles of the body are strictly prohibited and may result in disqualification of the competitor.
メガネ、腕時計、ウィッグ、体に人工物をつけること(豊胸のインプラント以外)はNG。体のパーツや筋肉に液体注入物を入れて人為的に体のラインを変えるのは厳禁。
豊胸は大丈夫です。
豊胸についてもそのうち記事に書いてみたいと思います。
Article 12 – Finals: Presentation of Round 2
4. These quarter turns will be done in the following way:
・Front stance: competitors will stand with one hand resting on the hip and oneleg slightly moved to the side. Standing in a symmetrical straddle position is incorrect. Competitor standing in such position may be placed down by the judges or even expelled from the stage.
フロントスタンス、脚をシンメトリーに立つのは正しくありません。そのように立っている選手は評価が下がる、もしくは退場になります。
バックスタンスについても同じように記載がありました。
世界大会の動画を見ていると、仁王立ち(両脚シンメトリーで片足重心でない)の選手は直すよう舞台上で指示されているのを見かけます。
JBBFビキニフィットネスのルールもIFBBに沿って同じようになっています。実際のところ仁王立ちの選手はまあそこそこいて、舞台上で直されるかどうかは大会によりけりで運次第な感じがしなくもないです(~2019年)。
APPENDIX 1
DESCRIPTION OF QUARTER TURNS IN A WOMEN’S FIT- MODEL COMPETITION GENERAL PRESENTATION:
Judges are reminded that the competitor’s posture and bearing, at all times while onstage, is to be considered. The overall image displayed should demonstrate poise, femininity and self-confidence. This is especially true at all times when the competitor is performing I-walking in the finals, standing in the line-up and during the comparisons of the quarter turns. When standing in the line-up, the competitors shall be warned against adopting a tense pose, displaying the muscularity.
全体像として、落ち着きある態度、女性らしさ、自信を表出していること。Iウォークの時も、クオーターターンの時も、いつでもそうあること。こわばりのあるポーズやマッスルの強調をしないように注意してください。
QUARTER TURNS
Competitors who fail to adopt the proper stance will receive one warning after which points will be deducted from their score. Performing each quarter turn, competitors will stand motionless.
適切な立ち方がとれない選手は、警告を1度受けたのちスコアが減点されます。
クオーターターンは1/4回転ごとに静止してください。
APPENDIX 2:
HOW TO ASSESS WOMEN’S FIT- MODEL QUARTER TURNS
The assessment should take the whole physique into account. The assessment, beginning with a general impression of the physique, should take into consideration the hair, make-up and facial beauty; the overall body shape and body lines; the presentation of a balanced, proportionally and symmetrically developed, complete physique; the condition of the skin and the skin tone; and the athlete’s ability to present herself with confidence, poise and grace.
Since muscularity development and muscle quality is not assessed, the judges should favour competitors with a harmonious, proportional, classic female physique, good posture, correct anatomical structure (including body framework, correct spinal curves, limbs and trunk in good proportion, straight legs, not bandy or knock- kneed).
Vertical proportions (legs to upper body length) and horizontal proportions (hips and waist to shoulder width) are ones of the key factors.
The body parts should have a nice and firm appearance with a decreased amount of body fat. The physique should neither be excessively muscular nor excessively lean. Physiques that are considered too muscular, too hard, too dry or too lean must be marked down.
フィットモデル・クオーターターンの審査方法:
ボディ全体を見ます。全体的な印象に始まり、髪、メイク、顔の美しさ、体の全体的なシェイプとライン、バランス、プロポーションと左右対称性、肌の状態、つや、そして自信、落ち着き、優雅さをプレゼンテーションできるかどうかを審査します。
筋肉の発達や質感は評価せず、均衡や調和が取れた典型的な女性のボディ、姿勢の良さ、解剖学的に正しい構造(ボディフレームを含む、正しい脊柱のカーブ、四肢と胴体の良い均衡、O脚やX脚ではないまっすぐな脚)に評価をおきます。
垂直方向(上半身下半身の比率)と水平方向(肩幅とウエストとヒップの比率)の均衡は大事な要素です。
体の各部位は脂肪が少なく良い状態に引き締まっていることが望ましい。筋肉質でも極端に痩せすぎてもいないこと。
筋肉質すぎ、ハードすぎ、ドライすぎ、痩せすぎは評価が下がります。
The assessment should also take into consideration the tightness and tone of the skin. The skin tone should be smooth and healthy in appearance, and without cellulite. The hair and makeup should complement the “Total Package” presented by the athlete.
The judge’s assessment of the athlete’s physique should include the athlete’s entire presentation, from the moment she walks onstage until the moment she walks offstage. At all times, the Fit-Model competitor must be viewed with the emphasis on a “healthy and balanced” physique, in an attractively presented, impressive “Total Package”.
肌のハリや質感もみます。肌は滑らかで健康的で、セルライトがない状態が望ましい。ヘアメイクは選手の「トータルパッケージ」を演出するものとして補完します。
ステージに上がった瞬間から退場の瞬間まで、すべてのプレゼンテーションについて審査がなされます。
魅力的で印象的な「トータルパッケージ」の中で「健康的でバランスが取れたボディ」に重点を置いて表現しなければなりません。
APPENDIX 3:
HOW TO PERFORM AND ASSESS I-WALKING
The judges will be assessing each competitor on how well they display their physique in move. Competitors shall be assessed on whether or not they carry themselves in a graceful manner while walking to and along the stage. The pace, the elegance of moves, gestures, “showmanship”, personality, charisma, stage presence and charm, as well as a natural rhythm should play a part in the final placing of each competitor.
Iウォークの審査方法:
審査員は各選手がステージでの動きの中で各々のフィジークをしっかり見せられているか評価します。
選手は、ステージにいる間全て礼儀正しくいられるかどうか見られています。
動きのペースや優雅さ、仕草、”ショーマンシップ”、パーソナリティ、カリスマ性、舞台での存在感や人をひきつける力、それに自然なリズムは、各選手が最後まで演じるべきものです。
。。。ということで、ビキニフィットネスの評価基準とも重なる部分がたくさんありました。
骨、内臓、筋肉などの軟組織、アラインメント、神経、マインド、
心身全てが本当の意味で健康で調和がとれていなければ、上記のIFBBルールにあるような選手にはなれないような気がします。
ただ単に痩せればとか体のアウトラインに凹凸を作ればとか、ポージングがうまくなればいいとかじゃないです。
人によってはわりと短期間で到達できるかもしれないし、かたや何年もかかってやっと到達できる人もいたり、遺伝的素養も無視できませんが、日々の生活やトレーニングの中で自分の体と向き合って、最適な状態を探求し続けていくものだと思います。
マインドには、健康な精神に加えて舞台用の想像力が必要かと思います。
サービス精神、演じ楽しむ心、女の姿に生まれたことを楽しむ心。
世の中から見たら自分一人なんてすごく小さな小さな取るに足らない存在なのですが、
それでも、自分からしたら他に誰もいないかけがえのない自分です。
どんな普通の人生を送っているとしても、自分ごとを大げさに誇大して広げていって会場全体に隅々まで届くように、心を満たしてステージに立てたらきっと輝けると思います。
これから挑戦する方や、何かフィットネスのモチベーションが欲しい方の参考になれば嬉しいです。
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